日米同盟の先 2012 12 28

 最近は、「日米同盟の強化」という主張が増えました。
確かに、当面は、そういう方針で問題ないでしょう。
 しかし、国防政策というものは、
10年先、20年先を考えて、策定していくものです。
はたして、いつまでも、そういう「思考停止」でよいのか。
 アメリカが全盛期の時は、
つまり「かつてのアメリカ」では、
「北朝鮮の民主化」、
それに続く「中国の民主化」を真剣に考えていました。
 しかし、「今のアメリカ」は、尖閣諸島をめぐって、
日本と中国の紛争に巻き込まれるのではないかと不安に思っているでしょう。
 アメリカが、このような不安な気持ちになるのは仕方ないことです。
近年、アメリカは、強国と戦ったことがないからです。
ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争。
 一方、日本は、アメリカとは逆に、強国と戦ってきました。
日清戦争で、中国と戦い、
日露戦争で、ロシアと戦い、
太平洋戦争で、アメリカと戦いました。
 確かに、アメリカの軍事力は、世界最強です。
しかし、気持ちの上では、すでに「アメリカの衰退」は始まっているのです。
 もう一度書きますが、「今のアメリカ」は、
尖閣諸島をめぐって、
日本と中国の紛争に巻き込まれるのではないかと不安に思っているでしょう。
 軍事力の衰退は、兵器からではなく、精神力から始まる。
アメリカの衰退が始まる前に、
「日米同盟の先」を考えておく必要があるのです。

中道右寄り 2012 11 24
 なんだか、日本の政界では、
「タカ派だ、右傾化だ」などと、
論争が激しくなっています。
 私は、昔から「中道右寄り」です。
そうすると、多くの人が不思議に思うかもしれません。
私は、新憲法の制定、原子力発電の推進、
核武装、原子力潜水艦の必要性を主張しているからです。
 これを読んで、
「かなりの右寄りだ。タカ派だ」と思った人は、
「政治学の勉強不足」と言わざるを得ないでしょう。
 私は、若い頃、自主独立路線を掲げるフランスに興味を持って、
フランスの国防政策やエネルギー政策を勉強したのです。
 ご存知だと思いますが、
フランスは、原発大国で、核武装し、原子力潜水艦も保有しています。
 ニュースでは、左派とされるオランド大統領が、
原子力潜水艦に乗艦し、兵士を励ましたという映像がありました。
 フランスでは、右派でも左派でも、
国家の独立ということに関しては、強い信念があるのです。
 もちろん、「専守防衛」を掲げるスイスの国防政策も勉強しました。
しかし、「さすがに難しい」と思いました。
 スイスは、徴兵制を採用しています。
各家庭には、自動小銃が貸与されています。
これは、国境の封鎖に失敗した場合は、
国民全員が、銃を持って戦うということです。
 これを日本人ができるのか。
平和ボケをしている日本人には無理だと思います。
多くの日本人の頭の中は、いまだに終戦直後のままです。
「アメリカが何とかしてくれる。アメリカが守ってくれる」
 今の日本人にある特徴は、
「誰かに守られたい。守られた上で、言いたいことは言いたい」ということです。
これは、女性の特徴です。
日本全体が女性化しているように感じられます。





























































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